個人情報の管理が厳しくなっている中、行政のミスで情報が漏洩しているケースが目立っています。どのような背景でおきているのでしょうか。現状と課題について取材しました。
県内の高校で、生徒の成績の入ったUSBメモリーが紛失していたことが、10月1日明らかになりました。このところ、行政の作業ミスや郵便局による誤配達で、個人情報の漏洩が相次いでいます。
個人情報とは、名前や生年月日など個人が特定される情報のことです。2005年に施行された『個人情報保護法』では、個人情報の悪用を防ぐため、取り扱い事業者や地方公共団体に対し、管理の徹底を義務付けています。
静岡市の介護保険課では、今年7月に要介護認定の結果通知書を発送する際、入れ間違いをして、別の人に送ってしまいました。
静岡市介護保険課 鈴木宏明課長は
「職員の認識を高めていく、作業手順を複数でやるなど最大限努力しなければと思う。」
と話します。
教育現場も深刻です。先月、静岡市の学校長が集められました。小学校の校長が、教職員の評定などが入ったUSBメモリーを紛失したことが発覚。数日後に見つかりましたが、重大な事件だと静岡市教育委員会 西条光洋教育長は受け止めています。
これまで教師は、勤務時間内に仕事が終わらず、仕事を自宅に持ち帰らざるをえませんでした。そこで学校での作業時間を作ること、更に教材用と個人情報を扱うパソコンを分けることで、情報が外にでることをなくそうとしています。
中田小学校 杉山孝 校長は
「子供がいる間は公務。今まで2回でやっていた会議を1回にするなど、時間を確保していきたい。」
一方、県では、職員の意識の啓発にパソコンを利用しています。
個人情報を悪用した犯罪が多発している中では、いきすぎとも思えるほど取り扱いを厳しくしなければならない現状があります。
専門家も「いまは情報保護に過剰反応しすぎている面もあると、現状を話します。
行政や事業者が、慎重に個人情報を取り扱わなければならないことはいうまでもありません。その中で、個人情報の保護と公開のバランスがどうあるべきか、試行錯誤が続いています。