10月8日の「コレってどうなの」では富士山の村山古道をとりあげました。
この夏に「テレビ夕刊」でも紹介した村山古道は平安時代から栄えたという富士山への登山道で、新道の開通によってここ100年は人がほとんど通らなくなっていました。
この道を復活させようと地元の人たちが活動をしているのですが、ここに行政から「待った」がかかったのです。
「待った」の理由は富士山を世界遺産にするための調査。世界遺産登録の審査は非常に厳しく、歴史的にも正しいのかという「真実性」がポイントのひとつとなります。
9月に村山地区で開かれた行政からの説明会では、世界遺産に向けた調査をはじめたいので、それまで、独自の復元などは待ってほしいという提案がされました。出席した住民からは、不安やとまどいの声ももれました。
「真実性」という点で、焦点となりそうなのが道に敷かれた石畳です。
ここ何年かの間に、中学生やボランティアなどが敷いたもので、石には名前も書かれています。地元の熱心な活動のおかげでできたものですが、審査での「真実性」を考えるとどうなのか…
今の時点では、行政も明確な答えがない状態です。調査がどれくらいかかるのか? それもまだこれからです。
登山家の畠堀さんは、村山古道のルートを独自に探し出し、登山会などをして振興につとめてきた、いわば古道復活の立役者です。行政が「まずは調査を」というのに対して、畠山さんは、村山道にはすでに全国的な認知度があり、人が入ってくる状態にあると言います。
行政の側は、「村山道を守りたい」という目的は同じだと協力を求めます。
地元では、1ヶ月ほど前に設置したばかりの看板を半数ほど撤去しました。
活動が一旦停止となることは残念なのでしょうが、区長の神戸さんは、行政と争うつもりはないし富士山が世界遺産になること自体には賛成だと話します。
行政も住民も「話し合いをつづけたい」としています。富士山の世界遺産登録と、村山古道の復活・振興、どちらもうまくいくやり方で進めてほしいものです。