今回のこれってどうなの?は病院の診療費の未払い問題です。ここ数年で大幅に増えている未収金に県内の自治体病院は頭を抱えています。
掛川市立総合病院です。掛川市立総合病院は、経営悪化などの理由で隣の袋井市民病院との統合の話が進められています。その原因の一つとされているのが、未収金です。その額は1億3800万円にも上ります。
未収金とは、病院が回収できていない診療費のこと。患者が病院の診療を受けたのにもかかわらず、診療費を支払わないケースが増えているのです。
SBSが県内の自治体病院に行ったアンケートの結果です。静岡、焼津、藤枝、磐田など多くの自治体で1億円を超える未収金を抱えている実態が明らかになりました。なぜ、未収金はここまで増えてしまったのでしょうか?
これは掛川市立総合病院で抱えている1億3800万円の未収金の内訳です。2002年頃からの未収金の回収が遅れだしているのが分かります。
2002年はタダだった老人医療費の1割負担が始まりました。2003年は保険に入っている人、全ての自己負担が一律3割に引き上げられました。
こうした医療制度改革によって病院の窓口で支払うべきお金が増えたため、診療費を払えない人が増えたといえます。増え続ける未収金には病院の経営を圧迫しています。
さらに、アンケートからはそれ以外の共通した問題も浮かび上がりました。
○救急車で来て、手持ちがないと言ってそのまま帰ってしまう。○虚偽の住所を記入してそのまま行方不明
払える診療費も払わない人がいるというのです。
ある患者の未収金です。
わずか、1ヶ月に入院2回、外来で3回診療を受け、12万円もの未収金が貯まっていますが、1度も支払いはしていません。
袋井市民病院でも、様々な対策に取り組んでいます。
職員が未収金のある人の自宅を直接訪れ、回収にあたっています。
袋井市民病院では専任で未収金対応は置いていません。
現状では通常の業務の中でやっているので、なかなか厳しいです。
「未払いの原因としてはモラルの低下。
診療をしたら支払っていただきたい。」
と話します。
しかし、医師法19条では、お金を支払わないという理由で医師が診療を拒否することを禁じています。
未収金のツケは払わなかった本人ではなく、病院に回っています。一部の悪質な未払い者によって私たちの命を守る場がおびやかされているのです。