静岡と山梨の県境にそびえる山伏の山頂付近で樹木が伐採されていたことがわかりました。誰が、何のために木を切ったのでしょうか?
標高2014メートルの山、「山伏」です。初心者にも歩きやすく、年間を通して多くの登山者や写真愛好家たちがここを訪れます。
その山伏山頂で静岡森林管理署が森林伐採を確認したのは今年5月。113本の木が被害にあっていました。「巻き枯らし」という木を枯らさない手法で木が切られていることから、木を切ったのは、山や林業に詳しい人ではないかと静岡森林管理署はみています。
なぜ木は切られたのでしょうか。それは、山伏からの眺めに関係があります。
主に富士山の方向と、南アルプスの見える方向の木が伐採されたのです。
静岡森林管理署は「伐採した人は登山者のために山頂からの景観を良くしようと思い切ってしまったのでは?」と考えています。
山伏の頂上付近は、西は静岡市、北は山梨県、東側は国が所有していて、木を伐採するにはそれぞれの許可が必要です。無断伐採は、森林法違反になり、50万円以下の罰金が課せられる犯罪です。
さらに、森林伐採は単に所有権の問題だけではありません。ここは、土砂流失を防ぐ保安林にも指定されていてこの木が土砂崩れを防止し、山周辺を自然災害から守っているのです。
木を切った人は登山者のためによかれと思ってやったのかもしれません。
しかし、身勝手な解釈と山を愛することとは全く違います。「自然を楽しむ」とはどういうことか、改めて考え直す必要があります。