市民の財産、図書館の本が切り取られたり、盗まれたりいま、図書館の本が悲鳴を上げています。市民のモラルがいま問われています。
静岡市には図書館が10館あります。合計でおよそ210万冊を所有しています。
被害にあった本は職員が手作業で修理をします。
切り取られた場合は同じ本をコピーして貼り付けます。しかし、1冊だけしか所有していない場合は、廃棄するしか方法がありません。
揚げ物の油取りに使われたと思われるこの本ですが、こうなると買い換えるしかないそうです。ちなみに、この本は3200円。皆さんの税金で買い換えられます。
図書館側も本が返却される際、できるだけ確認作業をするよう努めていますが、混雑時は、確認しきれないのが現状だということです。
経年劣化の本を含めると年間でおよそ6万冊が処分されています。あまりにも莫大な数だけに把握しきれないのが実状でタイムリーな対応策が見出せないままです。
少数の心無い人の為に多くの利用者が迷惑しているのが現状です。
浜松市では利用者に被害の実態を知ってもらおうと図書館内に書き込みされた本などを展示しています。
切り取り被害のほかに更に頭を悩ませているのが盗難です。
図書館では警告文を張るなどして利用者に盗難しないよう訴えてはいるものの、ここ数年、被害の数は全く減っていません。何か対応策はないのでしょうか。
浜松市内の図書館では7年前から盗難防止のゲートを各図書館に順次設置しています。もし、受付けを通らないで本を外に持ち出すと警報音が鳴る仕掛けになっています。
浜松市の2つの図書館では2003年、盗難ゲートを設置した結果盗難されたと思われる本の数がおよそ半数に激減しました。
しかし、盗難ゲートのセンサーに反応させるには本にICチップを埋め込まなければなりません。
ICチップはおよそ1つ100円。静岡市が所有する本の数は210万冊。このシステムを取り入れるとICチップの取り付けだけでも2億1000万円の税金が必要となります。
被害にあった本をじっと見つめていると利用者のモラルが低下しているのではと嘆いているように聞こえます。この本は利用者「個人」の物ではなく市民全員の財産だという事を忘れないで下さい。